20May
抜けない環境づくりの育毛・・・この時に大切な食生活は、栄養あるものを摂ると同時に、不必要なものをとり過ぎないことです。知らず知らずのうちに摂ってしまっている「油」について考えてみます。
脂肪酸の分類
オメガ3系脂肪酸=多価不飽和脂肪酸・常温個体の・・・人体では作れない体内合成できない必須脂肪酸。
α-リノレン酸は、体内に入ったあと、代謝されてEPA、DHAとなります。植物由来の油では、えごま油や亜麻仁油に多く含まれるほか、青魚含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)もオメガ3系列脂肪酸です。
オメガ6系脂肪酸=多価不飽和脂肪酸・常温液体・・・リノール酸が代表。体内合成できない必須脂肪酸。血中コレステロールを下げると言われている。植物由来の油では、コーン油、大豆油、綿実油、ひまわり油、サフラワー(べに花)油グレープシードオイルなど、身近な油の主成分。
オメガ9系脂肪酸=一価不飽和脂肪酸・常温で液体・・・代表的なものはオレイン酸があり、オレイン酸は油から取り入れるほか、体内でも合成されます。血中コレステロールの悪玉コレステロール濃度を下げると言われているものに、オリーブオイル(低温で個体化するものもある)があります。品種改良でオレイン酸が多いベニ花油や菜種油など。
その他 飽和脂肪酸=常温個体が多い・・・ラウリン酸、ミリスチンン酸・ステアリン酸などで、油やし(パーム)、ココやし(ココナッツオイル)、ラード、バターがある。
こちらから引用させていただきました。
リノール酸の過剰
このうちオメガ6系の脂肪酸である「リノール酸」の摂り過ぎが起こっているそうなのです。
身体に悪い油の第二は、リノール酸の過剰摂取です。
これは不飽和脂肪酸のオメガ6系脂肪酸の一つで、α‐リノレン酸とともに、体内では作れない必須脂肪酸です。
以前は、リノール酸は身体に良いものとされていました。
しかし、摂りすぎると、アラキドン酸が過剰に作られ、炎症を起こす物質(炎症メディエーター)の増加や、血小板凝集、血管矮小化といった作用を起こします。
これらが脳卒中、心臓病、がんの原因になり、老化も促進し、アレルギーなどの免疫関係の病気にも大きな影響を与えることがわかってきたのです。必須脂肪酸ですから、適量ならば体には良い油です。
しかし、リノール酸は、私たちが口にしているほとんどの食品に含まれており、知らず知らずのうちに、過剰摂取になっているのです。
とまた、すごく大事なことが書かれています。
健康に良いという宣伝のリノール酸、どうして過剰摂取になるのでしょうか。
今は摂りすぎ?!
現代の食生活で、リノール酸はもう必要ないくらい過剰に摂れてるということなんですね。
例えば、200グラムの天ぷらを食べた場合、揚げた油がベニバナ油なら、衣への吸収率から考えて、リノール酸を1500ミリグラム摂取したことになります。
リノール酸の一日の必要摂取量は1000ミリグラムですから、この時点で軽くオーバーしています。他にも、リノール酸がたっぷりと含まれている食品は、巷にあふれています。
ポテトチップスなどのスナック菓子、マーガリン、マヨネーズ、ドレッシング、インスタントラーメン、ケーキ、パン、アイスクリームなど、数え上げればきりがありません。さらに、大豆、小麦、米などの穀物にも含まれているのですから、私たちは気づかないうちに大量のリノール酸を摂取しているのです。
必要量の10倍は摂っているというデータもあります。鶴見先生本より
とまたまた衝撃的です・・・。
健康に良いとされているリノール酸は過剰に摂ってしまっている私たち現代人・・・。
頭髪の問題だけでなく、アレルギーや炎症作用が促進されてしまう、つまり良い血ができないということです。
今の食は・・・こんなことになっているのですね。
良い血が巡らないということは、モチロン髪の毛へも栄養が行きわたりずらいということです。
頭皮内を良質にする
摂りすぎ・・・とわかったら、「摂らないようにする」ことが一番です。
身体に良い油は「育毛に良い油とは」にも書きましたが、α‐リノレン酸などですが、ちなみにリノール酸とα‐リノレン酸の摂取比率が同程度なら、まず病気は起きないそうです。
4対1が望ましいという説もあるそうです。
しかし、現状はリノール酸の摂取比率は10倍、数十倍となっているようです。
これでは、いくら頭皮育毛に良い油を摂っても、追いつきません。
いやむしろどちらも過剰になりすぎてしまいます。
まず「身体に良くない悪いものを減らす」ことが一番大事です。
「植物性油脂」「植物性食用油」とあれば、トランス脂肪酸やリノール酸が含まれていると考えて、避けるのが賢明だということです。
今の時代身体を癒すには、この「身体に悪いものを避ける」健康法のほうが早道だと言われています。