25Sep
「食べ方」を考えるとエイジングケアになる
ゆっくり食べ
ゆっくり食べることできてますか?
胃の調子が悪くなって、食べられない時期には相当な眠気もありました。
体が「休め!休め!」と声なき声で叫んでいたんですね。
体は「自然治癒」の道を指してくれていたのです。
「眠ること」で、全治癒力が発揮できるし、胃腸は休まります。
そんなこんなで、身体の声に逆らわず、眠い時に座りながらでも仮眠をとったりしながらやりすごしました。
少しマシになると、何か食べようと思い立ちます。
が、ちょっと口に入れると胃はキリっと痛んで拒絶・・・。
それなら、一番優しい方法で胃をならしてあげようと お白湯を入れました。
一口・・・ゆっくり口に含んでゴクリと飲む・・・。
あ~♪美味しい・・・。
この味のない透明な白湯が、温かく内臓にしみわたります。
もう一口、胃腸に聞きながら飲んでいきます。
すぐ飲み込まないので口の中ではぬるくなって、でも温かさと共にお腹も温まりました。
ざっとコップ一杯の白湯を、20分かけて飲んでみました。
最後の方で、お腹が返事!・・・そう、お腹がグルグル鳴ってくれたのです!
段々と動き始めていくのがわかりました。
その夕方には、ちゃんとお腹が空いて鳴ってくれました。
白湯を飲みながら、労わりの気持ちを自分の胃腸に向けてみたのでした。
それから、また回復して食べるのが速くなってしまうのですが、「ゆっくり食べ」の大切さは痛感しました。
「ゆっくり」食べたり飲んだりするだけで、胃腸の調子は変わる。
まるで、白湯を飲みながら、「これどう?」「飲むよ~」って胃と対話してるみたいでした。
誰でも急に物事を押し付けられたら、そりゃあ嫌だし怒るし、疲れますよね^^
胃もきっと、私の感情からの食べ方を常に受けてくれていたのです。
あ~お疲れさま、ありがとう・・・っていう気持ちですね。
「ゆっくり食べ」は、胃を労わり、結果疲労させないで働いてもらうためにもすごくいいと思います。
エイジングケアとしては、胃が健康ではじめて代謝やターンオーバーなどが整うために基本的に一番大切なことです。
良く嚙み食べ
一口100回嚙む・・・とは、食養家の方々が提唱されています。
100回嚙んだら何も残らないし、まず嚙めないと思うのですが、そのくらいの気持ちで咀嚼することが大事ということです。
通常は30回くらいが目安と言われていますが。
口腔内には耳下腺からの分泌が多い、パロチンというホルモンが、嚙むほどに出ます。
これが、若返りの成長ホルモンと呼ばれています。まず
①皮膚や髪の新陳代謝(ターンオーバー活性化)や髪育
②胃腸の働きを助ける
③体の壊れた組織修復
④歯や骨の再石灰化
などへ働きかける作用のある、
若返りに優れた成長ホルモンです。
道教の仙人は、霞を食べてずーっと生き続けているとか言われますが、あれもこの口腔内ホルモンなどではないかと何かの書物に書かれていました。
霞なんて、空気中の何かを栄養素にするのでしょうか。
ともかく、嚙むことで頭蓋骨や顎関節や表情筋などにもよい刺激を及ぼします。
ただ嚙み方などはバランスよく両方の歯で嚙むこと。
回数にとらわれず、少なくてもちゃんと唾液を出して、ゆっくり美味しく食べるのが一番かと。
それが胃腸に届くと、消化酵素なども混ざり合ってすごくいい栄養になるのですね。
食事の質とか、・・・いろいろ大切なこともありますが、まず「嚙む」ことで食べ物がいいように変わり、消化を助け食べ過ぎを防ぎ、その人の一番の栄養になるのではないでしょうか。
近年「咀嚼」能力がガタっと落ちた自分としましては、また「ゆっくり食べ」「良く嚙み」に戻しつつ、楽しく食事したいなと思うのであります。
体とも仲良く生きることが、若返りのヒケツの一つですね。