薄毛や白髪に関係の深い、17型コラーゲンの研究が進んでいます。
西村教授は、毛包幹細胞のそばに色素幹細胞が潜み、白髪になるシステムを解明されました。
そのとき毛包幹細胞が発現する17型コラーゲンこそが、脱毛と白髪を抑えると発表されています。
色素幹細胞を発見
毛包のもとになるバルジ領域に、色素細胞も潜んでいるのだそうです。
毛をつくる幹細胞を維持する17型コラーゲンの役割を解明した↓
https://www.aderans.co.jp/corporate/rd/case/hair_restoration18.html#top
アデランスさまより
紫外線に当たると活性化され、細胞が皮膚表面へ泳いでいき、皮膚が再び色素沈着してどんどん増えていく。
そして皮膚が再び色素沈着するのだそうです(2002年)。
また、毛包幹細胞は、毛を作る細胞を生み出す場所ですが、色素幹細胞も維持していて、毛包幹細胞がなくなれば、色素幹細胞もなくなるのだそうです。
加齢などでDNAに損傷がおこると、この色素幹細胞は維持できなくなり機能しなくなっていき、色素細胞が毛母にまで達することができず、白髪になります。
色素幹細胞は、黒髪になる色素細胞の供給源です。
17型コラーゲンとは
このバルジ領域でつくられる毛包幹細胞と色素幹細胞の維持に、重要な役割をはたしているのが「17型コラーゲン」なのだそうです。
毛包幹細胞をつなぎとめる役割をしているのですね。
17型コラーゲンがないと、未熟な状態でバルジ領域から離れるため、幹細胞としての機能がなくなるのです。
また白髪が増えるのは、毛包幹細胞が毛を作る細胞を毛包には供給できても、色素幹細胞の子孫の色素細胞は供給されなくなるためです。
加齢などで毛包が小型化し、この17型コラーゲンの領域も小型化してくると、再生する毛も細くなり小型化するので、薄毛の原因だともされます。
加齢に伴ってDNAの遺伝情報が損傷
DNAの損傷は加齢が進むと起こってくるのですが、損傷が進むと修復の信号が入り、幹細胞は眠っていられなくて角化細胞へと分化成熟してしまいます。
つまり、毛包幹細胞で毛を作らず、色素細胞も供給なしのまま、表皮の角化細胞になるわけです。
いかに17型コラーゲンを減らさないかが、薄毛や脱毛などのカギになるのだそうです。
育毛と活性酸素との関係は
さて、かなり詳細に毛をつくる、もしくは白髪になるメカニズムが解明されてきましたね。
加齢などでDNA損傷が起こるということなのですが、その他の要因はどうなのでしょうか?
白髪は30歳代の方にもみられますし(もっと若い人も)、薄毛も人により若い方のお悩みもあります。
西村教授は、DNA損傷の時に好中球エラスターゼがつくられ、それが幹細胞の中で作られてしまうと、17型コラーゲンと幹細胞を切断すると書かれています。
好中球エラスターゼは細菌感染と戦う、重要な分解酵素なのだそうですが、それがまた髪の毛に影響してしまうのですね。
白血球などの好中球やマクロファージが体内の異物や毒物を認識し取り込み分解することは知られているがこの時に細菌などを分解するのに活性酸素が働いている↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%BB%E6%80%A7%E9%85%B8%E7%B4%A0 WIKIより
このように生体の防衛機能が働くときに、活性酸素が発生するのですがこれを除去するために体内のアミノ酸やビタミンが使われてしまうのです。
17型コラーゲンをはじめとするコラーゲンをつくるために絶対必要なのが、ビタミンCです。
つまり過剰発生した活性酸素の除去にビタミンCが不足して、17型コラーゲンの生成が妨げられ、結果として薄毛を誘発してしまうことになるのです。
また、黒髪を作るメラノサイトは「色素幹細胞」という細胞が元になって作られていますが、この色素幹細胞の維持にも17型コラーゲンが不可欠なため、活性酸素によって17型コラーゲンが不足したり、劣化したりすると色素幹細胞の働きが低下して白髪を引き起こしてしまうのです。
髪への栄養を考える
薄毛や白髪への直接的な原因が明らかにされてきました。
では、どうすれば髪の毛を健やかにのばしながら、白髪を減らすことができるのでしょうか。
まず、加齢などの原因を考えることが必要です。
加齢や外からの要因でDNA損傷を起こし、体内に防御作用が働いてしまうのであれば、その原因と要因を排除すること。
つまり加齢などでは、細胞劣化を遅らせながら新陳代謝を高めていくようにする。
外からの要因である、細菌や不要な物質を排除しながら、キレートしたりクレンジングしたりしていく。
そして、体内の活性酸素を除去しながら、体に必要な栄養素を摂取していく。
水素風呂で体から水素美容
アンチエイジングには水素がいい
アンチエイジングはミトコンドリアを増やすこと
育毛にはサビを取る水素がよい などもご参考に。
17型コラーゲンに必要なビタミンCなどを摂りながら、アミノ酸レベルでも栄養価されるようにしていく。
育毛については、育毛するには腸内環境が重要
アミノ酸で髪育して黒髪になる
また育毛髪育に有効な、「幹細胞培養液」などを使用した髪育メソッドもおすすめです。
これは直接DNAに作用して、栄養を与えてくれるものです。
DNAと育毛の関係はグロースファクター(成長因子)にある もご覧くださいね。
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