トランス脂肪酸はプラスチック?
トランス脂肪酸には、天然に食品中に含まれているものと、油脂を加工・精製する工程でできるものがあります。
農林水産省HPより
〇トランス脂肪酸は天然からできるものは、牛羊肉などに微量に生成されているものが含まれる
〇油脂の加工・精製でできるものは、
水素添加で製造される マーガリン、ファスとスプレッド、ショートニング、それらを原料に使っているパン、ケーキ、ドーナツなどの菓子、揚げ物類など多く。
また高温処理の植物や魚油に含まれる微量のトランス脂肪酸。
このことの何が問題かというと、
農林水産省では、「トランス脂肪酸をとる量が多いと、血液中の脂質の一種であるLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)が増えて、一方、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)が減ることが報告されています。日常的にトランス脂肪酸を多くとりすぎている場合には、少ない場合と比較して心臓病のリスクが高まることが示されています。」とありました。
詳しくは「硬化油」のページをご覧くださいね。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_kihon/trans_katei.html#c
ところが、こんな実験があるようです。
トランス型の脂肪酸は、マーガリンやショートニング、マーガリンの一種のファストスプレッドに使われていますが、アメリカ、ニューヨーク州ではこのトランス脂肪酸を使った食品は禁止されています。
しかし、日本では現時点で野放し状態です。その怖さを端的に表す「マーガリン大実験」というエピソードがあります。
実験の主は、アメリカの自然派運動家で、自然食品店を経営していたフレッド・ロウ氏。彼は、店の常連客の食品技術者から聞きこんだマーガリンの怖さを証明しようと、マーガリンを日の当たる窓際に「2年半」もさらしていたそうです。
ところが、そのマーガリンはいつまでたっても酸化もせず、カビも生えず、虫もたからなかったといいます。
ロウ氏いわく「これはプラスチックだ!」
・・・となんと衝撃な事実があります・・・。
私もマーガリン自体は使わないのですが、様々な食品にこの化学的なトランス脂肪酸は入っているんです。
化学由来のトランス脂肪酸のいく末
では、天然にできるトランス脂肪酸ではない、水素添加でできる化学的なトランス脂肪酸は体内に入るとどうなるのでしょうか?
このプラスチックの例えは絶妙で、脂肪酸は体内ではまったく代謝できません。
それでも、体内に取り込まれると細胞膜を形成します。
すると、細胞内液への浸透性や細胞内の生化学構造が狂ってしまい、糖尿病、ホルモン異常、肝臓障害などの多くの病気のリスクを高めます。またすべてのがんの原因にもなります。
ハンバーガー、フライドチキン、などのファストフード、ビスケット類やスナック菓子、食パンなど、トランス脂肪酸が使われている食品は広範囲にわたっています。
アメリカの医学研究所のレポートは、「トランス脂肪酸」には安全摂取量はない」とまで断言しています。
ここまで摂っても大丈夫というラインがない、ということです。
というショッキングな内容がすでにあるのですね。
外食すれば、ちょっとスーパーで加工食品を買えば、この化学的なトランス脂肪酸もついてくる・・・という笑えないような事実です。
外食と家ご飯で食べるのとでは体調がやはり違います。
いつも疑問に思うのが、その内訳の何がその違いを生むのかということです。
「加工」とは、日持ちするように生の食材に「何か」を加えて「様々な工程」を施すことですが、モチロン自然的な先祖代々から受け継がれた加工技術は大切な資産ですね。
ただ大量生産で日持させる目的の「加工」は、私たちの健康についての思いやりや責任はないのですね。
頭皮へ栄養を送る油
髪の毛を健康に生かすことは身体から頭皮へ栄養を充分にまわしてあげることです。
「育毛」と一口にいいますが、細胞へのダメージをまず与えないことから始めないと、中々頭皮へよい栄養や血流がまわりませんよね。
例えば、先の化学的トランス脂肪酸など沢山摂っていれば、「ホルモン異常」も起こることがわかります。
AGAやいまだ原因がよくわからない女性のFAGAなどもホルモンとの関係が一つにあるといわれています。
マイナスのリスクはなるべく避ける方が、早くに「育毛」していける確率も上がると思います。
油脂は身体にとっては必要なもの。
ならば、身体にも頭皮にも害なく栄養を与えてくれる「油」を選びたいものですね。
こちらにも書いてますので、併せて読んでみてくださいね~♪
☆育毛に良い油とは
次はリノール酸の摂りすぎについて、書いてみます。
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