関節の痛み、偏頭痛など慢性化したものを抱えていると、痛みを引き続ける人生になってしまいます。
脱水から水を摂ること、栄養摂取などを改善することで、痛みから解放されることも起こりえるのですね。
「病気を治す飲水法」より 痛みと飲水の関係とを考えます。
関節痛から考える脱水とは
関節痛やリウマチ関節炎などの痛みは、患部の軟骨表面が水不足に陥っている信号とみるのだそうです。
関節痛は体の局所の「渇き」の信号で、塩分の不足が一因をなしていることもあるのです。
水和(お水が行きわたった)した関節
関節の軟骨の表面には、水分が多く含まれます。その潤滑機能のおかげで、関節が動くときに、対抗する面同士が自由に擦れ合います。
骨細胞はカルシウムの層に浸っていて、軟骨細胞は水の豊富な基質に浸っています。
軟骨の表面が擦れ合うと、細胞の一部が摩滅してはがれ、骨表面の成長突起から新しい細胞が補充されます。
水の多い軟骨では摩擦する度合いは少ないので、軟骨の再生や、摩滅の割合が少なくて済みます。
この水和した状態だと、栄養素を血行から得て、骨の基礎部分に持ち運びます。
この流れがスムーズに行われるのですね。
脱水した関節・リウマチなど
一方脱水した状態の関節だと、軟骨の表面の擦れ合うときに、摩滅の割合が大きくなります。
脱水した関節は、関節嚢から体液を得る必要があるので、関節嚢を腫れさせます。
化膿しているプロセスは実際には脱水しているだけなのに、菌に感染しているように見えるらしいのです。
痛みのメカニズム
骨の中、骨髄で活発に成長する血の細胞は、骨の中を通る水を「軟骨に優先」させます。
血量を増やそうと血管を膨らませるときに、より多くの水を運べるように、血が希釈されていなければ、軟骨にも必要な血清を、関節嚢の血管から補給せざるを得なくなる。
どの関節にも、神経が司るこの「迂回」のメカニズムが痛みの信号を出すのだそうです。
つまり水が少ないと、血の補給もままならず、関節嚢という軟骨の被膜辺りから体液を補給し、関節嚢が段々腫れてくるのですね。
関節痛は関節が十分に水和されるまで、その圧力に耐えられない合図なのです。
関節の腫れと痛みは、そこを通る血管が膨張している合図。
関節表面が水不足になると、骨の表面が露出して、骨関節炎が定着するほど、深刻な害を生むそうです。
博士によれば、お水を(飲水法による)適量飲むことで損するものは何もないということです。
飲水で治る偏頭痛など
私個人の経験によれば、偏頭痛は次の要因によって起きる。
水不足、睡眠中に体温の調節を難しくする過剰なベッドカバー、特に脳細胞に水不足を起こすアルコール飲料、ヒスタミンを発動させる食生活やアレルギー、暑い環境にいて水を飲まないでいること。
偏頭痛は、基本的に体温調節が危機に陥っている指標と思われる。偏頭痛を起こしている主役は水不足なのだ。~
そして冷たいお水を飲むことの警告もされています。
偏頭痛に対処する賢明な手立ては、規則的に水を飲んで予防することである。ひとたび偏頭痛が起きれば、化学反応が次々に起こって身体が動かなくなり、この時点で多くの水で鎮静剤を飲まざるを得なくなる、だが、冷たい水や氷は、それだけでないから体温を下げ、いたるところで脈管系を閉じさせる可能性がある。
末梢血管が膨張しすぎれば、偏頭痛の基本原因になりかねない。
病気を治す飲水法―万病を予防し治す水の力を総解説!
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やはり、冷たいお水なんかは体を低体温化させ、巡りを悪くるのですね。
いくら飲水が良いとされても、体に負担のない飲み方が必要なんです。
痛みを癒す
この本には、飲水法で回復された方々からのメッセージがChapterごとに書かれていますが、下記に痛みに関してのメッセージを載せます。
1995年1月23日
拝啓 バトマンゲリンジ先生私は長年、頭痛に苦しみました。医師、神経科医、カイロの先生に診ていただき、スキャンニング、X線検査に何百万ドルもかけましたが、役に立ちませんでした。
痛みの中で終日寝たきりになり、神への信仰だけが死への願望から守ってくれることもたびたびでした。どんな薬も効かず、好きなだけ痛みが続いてやむことの繰り返しでした。
食事と関係づけたことはありませんが、唯一思い浮かぶパターンは、食後の2,3時間で頭痛がはじまったことです。ある日友達が、たっぷり水を飲まないから頭痛が起きるのだと思うと、教えてくれました。
あまり水を飲まないのはわかっていましたが、薬草茶と果汁と沢山の果物をとっているので、水分は十分だと思っていたのです。
その3週間後に、先生の御本を健康雑誌で知り、目からうろこが落ちる思いがしました。ご本を何度も読み返して、水についての新しい考えを学んでから、自分が良いと思っていた水を飲む習慣が誤っていたことに気づきました。
痛みに閉ざされていた毎日が、何でもできる痛みのない日に変わる。
それがどんなに素晴らしいかは、経験した人でなければわからないと思います。
このような祝福をいただいたことを神に感謝します。体を正しく水和するのに、月日がかかりましたが、今は頭痛は日常ではなく、ごくたまに起きる程度になりました。
後略敬具
メイビス・バトラー ~
この方は博士によると、オーストラリアの宣教師の方で、長年偏頭痛になり寝たきりになることもしばしばだったそうです。
またメイビスさんのお知り合いが、胃潰瘍が飲水で治ったことも書かれていました。
まとめ・感想
関節の痛みや頭痛などは、起こると本当に気持ちも落ち込みますし、動きも制限されます。
私もケガの痛みを長年抱えてきました。
お水を多めに飲んでそんなに経たないのですが、痛みが起こりにくいと感じています。
もちろん無理をしたら、休息も必要ですし、マッサージなどもとてもいいのですが、「水」という体の基本の欲求を満たすことを今一番にしています。
毎日習慣づけています。
今までがほぼ必要量を飲まずにきているので、多めに飲んでいると「ああこれ、体の要求なんだ~」と感じています。
これは得になることはあっても、損はしないと博士も書かれてますので、試されるのも一つの「体の根本的な健康法」だと思います。
あと、お塩の利点も忘れずにいたいですね。